「豆腐ラーメン」を食べに、市民会館いわつき内にあるレストラン「大手門」を訪れた。豆腐ラーメンの発祥の地です。平日昼食時、大衆食堂のような店内には食事中の人、レジ前で注文している人を合わせ20人ほどでほぼいっぱい。お客の注文は目玉の豆腐ラーメンが8割だという。
平成20年、21年の第2、4回の「さいたまB級ご当地グルメ王決定戦」で優勝をした評判を聞きつけ、市外、県外からもお客がやってくる。
豆腐ラーメンは、醤油ベースの濃いきつね色のスープにとろみのついた大きめにカットされた白い豆腐が入り、ワカメ、ネギなどの薬味をトッピングした縮れ麺のラーメンである。すこしピリ辛の味付ながらマーボ豆腐とは違う甘辛の風味。豆腐と麺もほどよいハーモニー。
近くに住み、もう十数年以上の常連客だという高橋光男さん(72)は「ワンコイン(500円)で食べられるし、とろみのついた豆腐がからだの中からポカポカさせてくれる。冬最高の食べものだ」と忙しく箸を動かした。
豆腐ラーメンは、この数年B級グルメブームで注目されているが、歴史と人形の町、岩槻で約40年前から市民に愛されてきた「歴史ある伝統の味」である。(市民記者 太田順治)
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